2016年

3月

15日

福島原発がメルトダウンしたあの日・・・

 

From:藤井百七郎

 

自宅のトレードルームより、、、

 

 

5年前の東北大震災から4日後の3月15日、福島原発のメルトダウンが報じられた。

 

あの日、株式市場も大変な混乱を起こし、私の持っていた銘柄も大変なことになった。

 

あの日に私がとった行動を振り返ってみたい。。。

 

 

 

5年前の3月15日は今年と同じ火曜日だった。当時は隔週で経済番組の

「ストックボイス」に相場のお昼休憩時間に15分の枠をもらっていた。

時間はお昼の11:15~11:30だ。2011年の当時は今と違って、

11:00~12:30は相場は取引されていなかった。無事に放送を終えて

東京証券取引所の通りの反対側のストックボイスの事務所に戻った。

何気なく見ていたテレビ画面の上にテロップが流れた。

 

「福島原発、炉心溶融。放射能漏れの恐れ」

 

一瞬、何の事だか分らなかった…

 

炉心溶融、つまりメルトダウンだ。あまり聞きなれない言葉だ。

それは当たり前で日本では起きたことがない。私の場合、アメリカのテレビドラマ

『24』の確かシーズン4の事件が確かメルトダウンで、言葉くらいは

知っていたが、実際に起きるなんて少しも思っていなかった。

 

そして、その事件が実際に起きた。。。

 

(これな大変に事態になったぞ・・・)

 

よくわからないなりに、そんな風に思った。

まずは何はさておき、名古屋に帰らなきゃいけない。多くの人が関東圏から

西に移動するはずだ。のんびりしていたら、ずっと名古屋に帰れないかもしれない。

真っ先にとったのは、帰りの新幹線の予約だ。スマホからすぐ間に合う新幹線を

予約した。それから、午後から予定していた会議をキャンセルしてもらった。

 

(とにも、かくにも関東からでなければ・・・)

 

意味もなくそんな危機感に襲われていた。

 

もうひとつ、不安なことがあった。

 

それは、私の持っている玉のことだ。

当時は今みたいに、両建てを基本にはやっていなかった。チャートの形の

いいものを選んで優先的に仕込んでいたので、あの日は買いを1銘柄だけ

もっていた。

 

8303新生銀行だった。

 

確か、103円で10000株くらいだった。移動平均線との関係性も良く、

高値安値もきれいに切り上げている、とてもきれいなチャートをしていた。

あの事件が起きるまではだいたい買い値とトントンくらいで推移していた。

 

そして、メルトダウンが起きた・・・

 

テロップが流れたのはお昼休憩中。もちろん、ロスカットもできない。

現物が休憩中でも、日経平均先物は取引されていた。どうなっているかと

見てみるとすごいことになっていた・・・

 

まるでスロットマシーンのように板が動いて、すごい勢いで売られているのだ!

 

そして、ストップ安をつけて、カラカラッ~と最後に板が空回りしたかのように

なって、止まった。

 

サーキットブレーカーだ。

 

異常な売買を鎮めるためにいったん取引を停止するのだ。

リーマンショックのときに個別株で何度か見たが、先物が取引停止になるは

後にも先にもあの時だ。

 

 

12:30後場の取引がスタートした。

 

 

私の持っていた8303新生銀行は、当然のごとく、圧倒的な売り板に押され

特別売り気配で値がつかない。気配値はどんどん切り下がっていく。

 

100円…95円…92円…

 

(いったい俺はどれくらい損をするんだろう…)

 

変な汗が頭皮から吹き出てくる…

 

取引開始からずいぶんと時間がたって値がついた。

 

90円だ。

 

こうなったら、ナンピンしかない!

 

90円で10000株買った。

 

ところが、マーケットは売りが売りを呼んでいる状態。

株価はさらに、さらに下がっていく。目の前で起きている状況、

スピードの速さに頭と判断が追いついていかない(汗)

 

どうすることもできず、ただじっと見守っているだけだった。

 

その後、予約した新幹線の時間が迫ってきていたので

動転して焦る気持ちとパソコンをバッグに詰め込んで、あいさつも

そこそこにストックボイスの事務所をでた。

 

14時台の新幹線に乗った。いつもならすいている時間帯だが、

この日は満席だったのを覚えている。席に座ってから、すぐに

パソコンをとりだした。相場と新生銀行がどうなっているのか

知りたかったからだ。新幹線の中にもWifiはあるが、非常に

遅い。原始時代レベルに遅いのだ。なかなか、立ち上がらない…

いらだちが先走る。

 

やっとソフトが立ちあがった。

 

日経平均も一時的なパニック売りから正常を取り戻しつつあった。

 

新生銀行も84円の安値から少しずつながら値を戻していた。

 

(明日には値を戻すはずだ!)

 

それにかけるしかなかった…

 

電波の悪い中、注文ソフトも立ち上げた。やっぱり時間がかかった。

取引終了まであと少ししか時間がない。いらだちからパソコンの角っこを

コンコンコンと突っつく。

 

やっと立ち上がった。

 

取引終了2分前だ。。。(汗)

 

引けにかけて、新生銀行もスピードを上げて値を戻している。

 

(頼む!俺にももう少し買わせてくれ!)

 

引け間際にいくらだったか忘れたが20000株、買った。

 

 

あとは明日に祈るしかなかった。

 

 

翌日、新生銀行は寄付きから元の正常な動きを取り戻し、

もっていた40000株の平均取得単価まですぐに来てくれた。

 

そのまま持っていてもよかったのだろうが、とりあえず

気持ちをリセットしたかったので、同値で逃げた。

とんでもないマイナスから、プラマイゼロで逃げれたのだ。

 

全身に安堵感が広がっていくのがわかった。

体の緊張と力がスーっ抜けていった。

 

結果的にも持っていれば、けっこうな利益になったが、

昨日からの緊張から少しでも早く解き放たれたかったのだ。

 

こうして、私のトレード史上、最大のドタバタ劇は終わった。

 

よい経験にはなったが、できればあんな経験は二度としたくないものだ。

 

まあでもこの先、どんなことが起きるかなんて誰にもわからないしね。

 

この先起きた時は、あの経験が活かされて、経験しておいてよかったと

思える日が来るのかもしれない。

 

つくずくと、トレーダーの成長要素は経験だと、毎年3月15日になると

思ってしまう。

 

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    赤塚栄次 (火曜日, 15 3月 2016 08:08)

    (あの経験が活かされて、経験しておいてよかったと 思える日が来るのかもしれない。)含蓄ありますね。 私も、新潟地震をまともに体験しました。再び、3.11東日本大震災当時、横浜の会社で体験
    ことわざに(災害は忘れた頃にやってくる)今後も、ないとは誰も拒むことはできない。
    そのためには、(備えあれば憂いなし)万一に備えて、あらかじめ準備をしておけば、事が起こっても少しも心配事がない。T講師が講義の折に、(PCの注文はノートパソコンがいいですよ、緊急対応できますよ。)確信の言葉、いいね。しました。

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